種類・食べ方

出雲そばには冷たい「割子そば」と温かい「釜揚げそば」の2種類があります。それぞれの歴史や食べ方についてご紹介します。

出雲そばを代表する食べ方

割子そば

割子そばの歴史

「割子そば」というと、3段に重なった丸い朱塗りの器を思い浮かべる方も多いと思いますが、当初は普通のお皿に盛り付けるスタイルでした。
「割子」という言葉はもともと「中に仕切りのある弁当箱」のことをいい、そばを多人数に振る舞う際、一つの弁当箱にそばと薬味を入れて供するようになりましたが、普通の弁当箱だと深くて食べにくいということで、浅型で仕切りのない箱に変わっていきました。
さらに明治時代になり、当時の松江警察署長より「四角だと四隅が洗いにくく、不衛生である」という見地から、現在のような丸型の容器になりました。

割子そば、薬味

割子そばの食べ方

①一段目のそばにお好みで薬味を散らし、つゆを直接かけます。
 (つゆの量はお好みで調節してください)
②一段目を食べ終えたら、器に残ったつゆを二段目に移し、空の容器を一番下に重ねる。
③二段目に薬味とつゆを足していただきます。三段目も同じようにしてお召し上がりください。
④そばと一緒についてくる「そば湯」には、そばから溶け出した栄養素がいっぱい。こちらもお好みでつゆを入れてお召し上がりください。(塩分が気になる方はそのままで)

とろりとしたそば湯が絡む濃厚な味わい

釜揚げそば

釜揚げそばの歴史

松江市にある佐太神社では、陽暦の11月20日から25日に神在祭(お忌み祭り)が行われ、大勢の参拝客が訪れます。参道にはたくさんの屋台が出て、昔は温かい釜揚げそばで新そばを振る舞ったといいます。
屋台では茹でたそばを水洗いすることが難しいため、茹でたそばをそば湯ごと器に盛りつけ、薬味やつゆをかけて食べていました。出雲大社の神在祭でも、同じように屋台でそばが振る舞われていたようです。そのスタイルが今に残り、割子そばと並んで出雲そばの代表的な食べ方の一つとなりました。

釜揚げそばの食べ方

割子と同じように、自分で味を調節しながらつゆを入れるのが特徴。温かくてとろみがあり、栄養価の高いそば湯も一緒にいただくため、健康食としてもオススメの食べ方です。

釜揚げ蕎麦